「カジノディーラーはイカサマができる!」
カジノに対して、誰もが思うことではないでしょうか?
ルーレットの出目を狙える、次のカードをすり替えることができる・・・などなど。
カジノで負けている時は特に「イカサマされてる!」と思いますよね。
しかし、実際にはカジノディーラーのイカサマはありえません!その理由を、夫婦で元カジノディーラーの私たちが紹介します。
カジノディーラーはイカサマができない。その理由とは?

カジノディーラーはイカサマができません。そもそも、する理由がないのです。
カジノゲームには必ず控除率(ハウスエッジ)というものがあります。
控除率とは、ギャンブルを行う胴元の取り分。
一般的なカジノゲームの控除率とは以下の通りです。
ブラックジャック | 0.28% |
---|---|
バカラ | 1.06〜1.24% |
ヨーロピアンルーレット | 2.7% |
アメリカンルーレット | 5.26% |
スロット | 1〜5% |
この数字が大きいと思いますか?小さいと思いますか?
日本の公営ギャンブルに比べると、圧倒的に小さい控除率です。
ちなみに、日本の公営ギャンブルの控除率は以下の通り。
パチンコ・パチスロ | 10〜20% |
---|---|
競輪 | 25.2% |
競艇 | 25.2% |
競馬 | 25.9% |
宝くじ | 45.7% |
カジノゲームは日本の公営ギャンブルよりも控除率が圧倒的に低いですが、それでも長時間続けるとどんどん負けていきます。
ましてやカジノは24時間年中無休で営業しているところがほとんど(日本のアミューズメントカジノは風営法があるので0:00まで)。
そして1回のゲーム進行がとても早いため、短時間で何回もプレイできてしまいます。
つまり、どれだけ勝ちやすいゲームだったとしても、カジノ側には必ず利益が出る仕組みになっています。
たまにはスロットでジャックポットを引き当て、大勝ちするゲストもいるでしょう。
それでも、カジノ側は何もしなくても膨大な利益を得ることができるのです。
イカサマの疑いを持たれて営業停止になったり、客足が遠のく方がよっぽどマイナス。
“できるディーラー”はイカサマをしてゲストからお金を巻き上げるのではなく、ゲストを楽しませていつまでもゲームをプレイしてもらえる接客のできるディーラーです。
そのほかにも、カジノがイカサマをしない理由を紹介していきます。
カジノディーラーにとってもイカサマをするメリットがない

カジノ側がイカサマを必要としていなくても、カジノディーラーがイカサマをする技術を身に付けてチップを巻き上げようとするかもしれない。
ゲストが負ければディーラーの給料が上がるのでは?・・・そう思っていませんか?
実際にはゲストが勝とうが負けようがディーラーの給料に何の影響もありませんし、わざわざリスクを犯してまでイカサマをする必要がないのです。
むしろ勝って気持ちよくゲームしてくれた方が、チップがもらえることもあります。
特にチップ文化の国ではチップは大事な収入源。
「ゲストとディーラーがグルになってゲストにわざと勝たせる」ということも、当然できません。
カジノはカジノディーラーの不正行為に対してとても厳しいので、不審な動きは全てチェックされます。
カジノに行ったことのある人は見たことがあるかもしれませんが、カジノディーラーは必ず天井のカメラに映るようにチップを並べてから渡しますし、カードも手で隠すことは絶対にしません。
1台のカジノテーブルに対して10台以上の監視カメラがチェックしています。
もしイカサマ行為がバレたら、カジノディーラーという仕事がクビに。
場合によっては犯罪として罪に問われるかもしれません。実際に、マカオでディーラーとゲストがグルになって実際よりも多く配当するというイカサマが行われ、逮捕に至った事件もあります。
ルーレット盤は高速回転しているので物理的に狙うのは不可能

「ルーレットディーラーは狙った数字にボールを落とせる」
カジノディーラーをしていると良く言われますが、ルーレットで狙った数字にボールを落とすことはできません!
正確に言うと、練習すれば狙ったエリアにボールを落とすことはできます。でもこれは、ルーレット盤が回転していない時の場合。
高速回転しているルーレット盤にまっすぐにボールを落としたとしても、遠心力でボールは弾かれます。

さらにルーレット盤には縦横にピンが配置されているので、ピンの当たり方によってもボールの落ち位置が変わります。
回転しているルーレット盤に、回転しながらボールが落ち、縦横どちらかのピンに当たる・・・。
狙ったエリアにボールを落としたとしても、物理的にその位置の数字ピンポイントにボールが入ることは不可能なのです。
弾かれて1周半くらい回転することもるので、とても落ち位置をコントロールすることはできません。
さらにルーレット盤の溝はとても浅く作られているので、ルーレット盤に弾かれるだけでなく、ボールが落ちた後も盤の上をコロコロ転がります。
結果、狙った数字にボールを落とすことは不可能!
とはいえ、「ルーレットで狙った数字に落とせる」という話を聞いたことがある人もいるでしょう。
昔のルーレット盤は溝が深く、ルーレット盤もそこまで早く回転させていませんでした。
溝が深いため、ボールはスコンと入ることができます。
そうすると“狙った位置に落とせるディーラー”は、狙った数字に落とせたかもしれませんね。

ちなみにアミューズメントカジノに行くと、本場のランドカジノよりもかなり深い溝のルーレット盤が使われていることがあります。
そしてアミューズメントなので、ルーレット盤の回転もゆっくり。
実際に、ディーラーが投げてから数字を予想し、1つの数字ピンポイントに賭けて当てるゲストもいました。
ブラックジャックでは自動シャッフルマシーンが使われている

よく言われるのが「ディーラーは次に出てくるカードの中身が分かっているのではないか?」というもの。
多くのカジノでは、自動シャッフルマシーンによってカードがシャッフルされます。
つまり、ディーラーもシャッフルマシーンの中のカードがどんな順番で並んでいるのか見ることができません。
手動でシャッフルする場合でも、トランプは絶対に数字やマークが見えないようにシャッフルをします。
仮に次のカードが何か分かったとして・・・ディーラーに何のメリットがあるでしょうか?
ブラックジャックでは、ディーラーは合計点数17点以上になるまでカードを引き続けるというルールがあります。
つまり、ディーラーの意志関係なく、強制的にカードを引かなければいけません。
もし次のカードの中身が何か分かったところで意味がないですね。
バカラはゲームの勝敗にディーラーが関係ない

バカラは2分の1を当てるゲーム。
「プレイヤー」と呼ばれるチームと、「バンカー」と呼ばれるチームのどちらかが勝つのかを予想し、勝つと思う方にチップを賭けます。
バカラはディーラーと対戦するゲームではありません。
ディーラーはバカラのルール通りにカードを配って勝敗を決めるだけ。
「プレイヤー」に賭けているゲストもいれば「バンカー」に賭けているゲストもいるので、どちらかは必ず勝ちます(同じようにどちらかは必ず負けます)
もし仮にカードの順番を操作できたり、次のカードの中身が分かったからといってディーラーには何のメリットもありません。
カジノで勝ちたいなら還元率の高いゲームを選ぼう

今回は3種類のゲームを例に、ディーラーがイカサマをしない理由を紹介しました。
ディーラーはイカサマをしなくても、ハウスエッジ(控除率)によってカジノは儲かります。
ジャックポットのスロットで一攫千金を狙うのも良いですが、カジノで勝ちたいなら還元率の高いゲームを選びましょう。
例えば還元率80%のゲームに1万円賭けると、手元に戻ってくる金額が8,000円になる、という感じですね。
ブラックジャック | 99.47%(ルールによって上下します) |
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バカラ | 98.94〜98.76%(ルールよって上下します) |
ヨーロピアンルーレット | 97.3%(賭ける場所によって上下します) |
アメリカンルーレット | 94.74%(賭ける場所によって上下します) |
スロット | 95〜99%(機種によります) |
賭ける場所やルールによって多少前後しますが、ブラックジャックやバカラは還元率の高いゲーム。
カジノで何のゲームをしたら良いのか迷っているという方は、ブラックジャックをやってみましょう!
ブラックジャックの詳しいルールについてはこちら。
